おうちの方向けガイド
2〜5歳のぬりえ、成長の目安
2歳の子は、ページいっぱいにぐるぐる描きをします。5歳の子は、線の近くまでぬります。そのあいだにたいていどんな変化があるのか、そして年齢ごとにどう手助けできるのかを紹介します。
1枚のぬりえを、4つの年齢で
2歳線をこえて広がる、大きなぐるぐる描き。
3歳大きな形に色がのる。初めての頭足人。
4歳形ごとに色をぬる。よく線からはみ出す。
5歳線の近くまでぬる。名前を書くことも。
この4つの例は、よくある変化の方向を見せるために、Tukaninoのぬりえからつくったものです。実際の子どもの作品ではありません。どの子も、それぞれのペースで成長します。
発達の目安を1本のものさしで
目印ひとつがひとつのスキルで、その年齢の位置に置いています。ぬりつぶした丸は、その年齢までにたいていの子ができることで、米国疾病予防管理センター(CDC)のチェックリストによるものです。1白抜きの丸は、約半数の子ができるようになる時期で、標準的な運動発達検査によるものです。2
- 1歳6か月までにぐるぐる描きをする1
- 約2歳3か月線を写して描く2
- 約2歳9か月丸を写して描く2
- 3歳までにやって見せると丸を描く1
- 約3歳3か月十字を写して描く2
- 4歳までにクレヨンを親指とほかの指で持つ1
- 約4歳四角を写して描く2
- 5歳までに自分の名前の文字をいくつか書く1
- 約5歳線の内側をぬる2
- この年齢までに、たいていの子(4人に3人以上)
- この年齢までに、約半数の子
2歳: 大きなぐるぐる描き
よく見られる様子
たいていの子は、1歳6か月までにぐるぐる描きをします。12歳のぬりえは、ほとんどが大きくて速いぐるぐる描きで、紙の外まではみ出すこともよくあります。クレヨンをグーでにぎって持つ幼児もたくさんいます。2左右の手を持ちかえる子も多くいます。利き手が安定してくるのは、6歳ごろになってからのことが多いです。3
助けになること
大きなキャラクターがひとつで、線がとても太いぬりえを選びましょう。お子さんが興味をなくしたら、そこでやめましょう。短いクレヨンもためしてみてください。2歳児を対象にしたある研究では、小さなクレヨンのほうが、えんぴつよりも大人に近い持ち方になりました。4
3歳: 丸と頭足人
よく見られる様子
3歳までに、たいていの子は、やって見せると丸を描けます。1子どもが初めて描く人は、多くの場合、おたまじゃくしのような「頭足人」です。大きな丸い頭に、足を表す線が2本ついています。頭足人は3歳ごろから現れる傾向があります。5クレヨンの持ち方も変わり始めます。ある研究では、3歳〜3歳半の子の約半数が、すでに親指とほかの指でクレヨンを持っていました。6
助けになること
お子さんが見ている前でゆっくり丸を描いてから、クレヨンを渡しましょう。この時期も、キャラクターがひとつで、ぬる部分が大きいぬりえがいちばん向いています。1枚の中に、ぐるぐる描きとていねいな線がまざっているのは、ふつうのことです。
4歳: 親指とほかの指で
よく見られる様子
4歳までに、たいていの子はクレヨンをグーでにぎらず、親指とほかの指ではさんで持ちます。また、たいていの子は、体の部分が3つ以上ある人を描きます。1約半数の子は、3歳3か月までに十字を、4歳までに四角を写して描けます。2この年齢の絵は、子どもによって大きくちがいます。4〜5歳児を対象にしたある研究では、まだぐるぐる描きの子も、頭足人を描く子も、体全体を描く子もいました。7
助けになること
形が少し多く、小さなおまけのあるぬりえをためしてみましょう。完ぺきな持ち方を無理に求めないでください。子どもが使う大人の持ち方には、いくつかの種類があります。9〜10歳児を対象にしたある研究では、これらの持ち方のどれでも、字を書く速さときれいさは同じくらいでした。8
5歳: 線の近くまで
よく見られる様子
5歳までに、たいていの子は自分の名前の文字をいくつか書けます。1ぬりえは3〜6歳のあいだに、少しずつていねいになっていきます。9ある標準的な運動発達検査では、約半数の子が5歳ごろまでに線の内側をぬれるようになります。2三角を写して描けるようになるのも、ふつうは5歳ごろです。10
助けになること
ぬる部分に小さく細かいところがあるぬりえを選びましょう。絵のまわりに自分でおまけを描きたしたり、名前を書いたりするよう、お子さんをさそってみましょう。
この年齢は目安で、テストではありません
CDCの発達の目安は、ある年齢までに4人に3人以上の子ができることです。111ですから、もっと早くできる子もたくさんいます。子どもは、それぞれのペースで成長します。
お子さんがこれらのうちいくつかをまだできない、できていたことができなくなった、または心配なことがあるときは、かかりつけの医師に相談してください。待たずに相談しましょう。1米国小児科学会は、3〜4歳の子について医師に相談したいサインのなかに、ぐるぐる描きがうまくできない、丸を写して描かない、クレヨンを親指とほかの指で持たない、といったことを挙げています。12
お子さんの年齢に合ったぬりえをさがしましょう
「とってもかんたん」のぬりえは、たいていの2〜3歳の子にぴったりです。「かんたん」のぬりえは、4〜5歳の子のために形が少し増えています。お子さんに選んでもらいましょう。
よくある質問
子どもは、いつごろから線の中をぬれるようになりますか?
たいていの親が思っているより、あとのことです。ぬりえは3〜6歳のあいだに、少しずつていねいになっていきます。9ある標準的な運動発達検査では、約半数の子が5歳ごろまでに線の内側をぬれるようになります。2
クレヨンの持ち方は直したほうがいいですか?
ふつうは直さなくてだいじょうぶです。たいていの子は4歳までに、グーにぎりから親指とほかの指で持つ持ち方に変わります。1大きくなってからは、いくつかある大人の持ち方のどれでも、同じくらいうまく書けます。84歳になってもクレヨンをグーでにぎっているときは、かかりつけの医師に伝えてください。12
幼児には太いクレヨンが必要ですか?
必ずしも必要ではありません。3〜5歳児を対象にしたある研究では、太い道具のほうが、より幼い持ち方になりました。13別の研究では、2歳児は小さなクレヨンを、えんぴつよりも大人に近い持ち方で持ちました。4
うちの子は左利きですか、右利きですか?
まだわからないかもしれません。小さな子は、よく左右の手を持ちかえます。利き手が安定するのは6歳ごろが多いですが、正確な年齢については、研究者の意見が完全には一致していません。3
出典
このページの説明は、どれもここにある出典のいずれかにリンクしています。私たちはそれぞれの出典を読み、だれを対象に調べたのかを書き添えています。
- 1
- 2レビューDosman, C. F., Andrews, D., & Goulden, K. J. (2012). Evidence-based milestone ages as a framework for developmental surveillance. Paediatrics & Child Health, 17(10), 561–568.doi.org/10.1093/pch/17.10.561ピーボディ運動発達尺度(PDMS-2)による、50%の子どもがそれぞれのスキルを身につける年齢。
- 3レビューScharoun, S. M., & Bryden, P. J. (2014). Hand preference, performance abilities, and hand selection in children. Frontiers in Psychology, 5, 82.doi.org/10.3389/fpsyg.2014.00082文献レビュー。3〜4歳児は、使う手がもっとも安定していません。
- 4研究Yakimishyn, J. E., & Magill-Evans, J. (2002). Comparisons among tools, surface orientation, and pencil grasp for children 23 months of age. American Journal of Occupational Therapy, 56(5), 564–572.doi.org/10.5014/ajot.56.5.564生後23〜24か月の子ども51人。
- 5研究Gernhardt, A., Rübeling, H., & Keller, H. (2015). Cultural perspectives on children's tadpole drawings. Frontiers in Psychology, 6, 812.doi.org/10.3389/fpsyg.2015.008127か国の3〜6歳の子ども924人。頭足人は、すべてのグループで見られました。
- 6研究Schneck, C. M., & Henderson, A. (1990). Descriptive analysis of the developmental progression of grip position for pencil and crayon control in nondysfunctional children. American Journal of Occupational Therapy, 44(10), 893–900.doi.org/10.5014/ajot.44.10.8933〜6歳の子ども320人。いちばん年少のグループの48%、いちばん年長のグループの90%が、大人に近い持ち方をしていました。
- 7研究Boyatzis, C. J., Michaelson, P., & Lyle, E. (1995). Symbolic immunity and flexibility in preschoolers' human figure drawings. The Journal of Genetic Psychology, 156(3), 293–302.doi.org/10.1080/00221325.1995.9914824アメリカの3歳11か月〜5歳8か月の子ども28人。
- 8研究Schwellnus, H., Carnahan, H., Kushki, A., Polatajko, H., Missiuna, C., & Chau, T. (2012). Effect of pencil grasp on the speed and legibility of handwriting in children. American Journal of Occupational Therapy, 66(6), 718–726.doi.org/10.5014/ajot.2012.004515カナダの小学4年生120人。
- 9研究Huang, C.-Y., Lin, G.-H., Lu, S.-C., & Lee, S.-C. (2024). Quantifying coloring skills among preschoolers. American Journal of Occupational Therapy, 78(3).doi.org/10.5014/ajot.2024.050519台湾の3〜6歳の子ども239人。年齢とともに、ぬりえがていねいになりました。
- 10研究Brittain, W. L. (1976). The effect of background shape on the ability of children to copy geometric forms. Child Development, 47(4), 1179–1181.doi.org/10.2307/1128459アメリカの保育園児53人。一般的な基準として、丸は3歳、四角は4歳、三角は5歳と述べています。
- 11研究Zubler, J. M., Wiggins, L. D., Macias, M. M., Whitaker, T. M., Shaw, J. S., Squires, J. K., et al. (2022). Evidence-informed milestones for developmental surveillance tools. Pediatrics, 149(3), e2021052138.doi.org/10.1542/peds.2021-0521382022年のCDCチェックリストのもとになった専門家のレビュー。目安は、その年齢までに75%以上の子どもが達成するように選ばれました。
- 12ガイドラインAmerican Academy of Pediatrics. (2023). Developmental milestones: 3 to 4 year olds. HealthyChildren.org.healthychildren.org保護者向けの案内。書籍『Caring for Your Baby and Young Child』第7版をもとにしています。
- 13研究Burton, A. W., & Dancisak, M. J. (2000). Grip form and graphomotor control in preschool children. American Journal of Occupational Therapy, 54(1), 9–17.doi.org/10.5014/ajot.54.1.93〜5歳の子ども60人。
条件に合う出典は見つかりませんでした。